[AMD] Radeon Vega Frontier の仕様確定

Radeon

Published 2017年5月17日 by 編集長 田口

AMDからAIおよび汎用ソフトウェア開発向けGPUグラフィックスカードRadeon Vega Frontier Editionが公式に発表された。その詳細な仕様も含めてまとめてみると次のようになる。

4096基のシェーダプロセッサ、12.5TLOPSの演算性能

AMD Radeon Vegaには64個のコンピュートユニットが搭載されることが確定した。Radeon RX 480が2,304基のシェーダプロセッサを搭載していたことと比較すると、Radeon Vegaは約1.8倍の4,096基を搭載する。ライバルとなる、GTX 1080 Tiが3,584基のCUDA Coreを搭載していたことを引き合いにすれば、AMDがいかに本気かが見てとれる。

理論演算性能値となる単精度浮動小数点演算性能はNVIDIA TITAN Xが11 TFLOPS、GTX 1080 Tiが11.34 TFLOPSの所を、Radeon Vega Frontierは12.5 TFLOPSとこちらも優位な状況にある。逆算すると、4,096シェーダプロセッサ×1,525 MHz×2で、コアクロックが1,525MHzであることが予想される。

Radeon Vega Frontier Edition

遠慮がちに搭載したHBM 2

これに超広帯域メモリのHBM 2を経由して帯域幅は480 GB/s メモリ総容量16 GBになるという。

HMB 2は2層式、4層式、8層式のいずれかを採用することになる。もしも8層式だった場合、1スタックあたり8 GBの2スタックとすると16 GBになる。ピンあたり1.87 Gbpsの速度で動作させているとすれば計算が合う。しかし、今回のRadeon RX Vegaのリーク情報で、GTX 1080 Tiより$100も安い$599でリリースされるとするならば、高コストの8層式を採用していることは確定的とは言えない。

Radeon Vega Frontier Edition

なお、海外では、Radeon Vega Frontier Editionの水冷バージョンがリークされている。

Radeon Vega Frontier Edition

ゲーマーとエンスージアスト向けにリリースされるRadeon RX Vegaでは、コアクロックを向上させて登場してくるはずで、そうなれば単精度浮動小数点演算が13.0 TFLOPSに到達するのも夢ではない。唯一、懸念材料として挙げるとすれば熱設計で、積層されたHBMメモリがGPUダイに隣接するだけで熱源が集中化する。Radeon R9 Furyの時のように水冷式や各社のオリジナルファン登場如何によっては2017年最大の台風の目となるかも知れない。

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